センター活動


北京大学日本研究センター20周年記念大会及び学術講演会開催

  2008年4月23日午前、「北京大学日本研究センター成立20周年記念大会及び学術講演会」が北京大学英傑交流センターにて行われた。80数名の校内外からの研究者及び国内外の企業、事業団体、基金会、大学、研究機関等から代表が出席した。

 最初に、北京大学校務委員会常務副主任、アジア太平洋研究院院長呉 志 攀教授が祝辞を述べた。呉教授は北京大学を代表し、日本研究センター成立20周年に心からの祝辞を述べると共に、列席の研究者やゲストに対し歓迎と感謝の意を表した。 呉 志 攀教授は、過去から未来を展望し、これまでの成績を心から喜んでいる、今後の発展に更なる自信を得て、国内外各界からの支持と協力の下に、北京大学の日本研究は必ずやさらなる発展を遂げるであろうと述べた。

 続いて、北京大学日本研究センター王学珍名誉主任が挨拶をし、センターの業績を紹介した。概要は次の通り。

  「20年来日本研究センターは科学研究、人材育成、対外交流等の方面で大きな成果をあげてきた。多くの単著、訳著、そして論文を発表している。研究センターが編集する『日本学』はすでに14期出版し、290本の論文を収めている。また研究センターは10数回にわたる国際シンポジウムを開催し、30数回の学術講座を行ってきた。中でもカルビー日本研究基金との共催による特別講座「日本を語る」では、日本の著名学者や政治家を講師に招き、日本の政治、経済、文化等の重要なテーマについて学術報告を行っている。センターはまた積極的に人材を育成、特にカルビー日本研究基金と共同で、大学院生と学部生のテーマ研究を援助、指導している。センターの研究者数名が参加した中日歴史共同研究では、 5 本の研究レポートを提出し、両国の相互理解と学術交流を促し、国家の任務を全うした。また、「池田大作研究会」を設立、『 21 世紀東方思想の展望』シンポジウム論文集や『池田大作研究論文集』を出版。香港、マカオ、台湾の団体とも交流をしている。センターはまた研究者の日本訪問、研修、教学や、日本の研究者の訪中などを通じ、積極的に対外交流を展開し、日本の各界との合作を強化、北京大学の日本研究の発展に貢献している。日本研究センターが歩んできた歴史を振り返ると、これらの成績は様々な指導者の支持、そしてセンター構成員の努力、そして国内外各界の協力と支持は欠かせなかった。日本研究センターを代表し、センターを支持し、援助していただいたすべての企業、事業団体、基金会、大学そして研究機構、研究者、友好人士に心からの感謝を表す。最後に、現在中日関係はよい相互関係を保ちながら発展しており、北京大学の日本研究により有利な環境にあるといえる。このような情勢下において、北京大学の日本研究は必ず既存の基礎の上に更なる発展を遂げ、豊かな成果を挙げることを信じている。」

  北京大学社会科学部部長程郁綴教授は、祝辞の中で日本研究センターの業績を認めた上で、今までの経験を総括し、努力を続けることでさらに高いレベルへと進むことを期待すると述べた。

  国内外の基金会や日本研究機構の代表が次々と祝辞を述べたが、彼らはセンター成立 20 周年に祝うと同時に、協力関係をお互いに強化、継続し、日本研究の更なる深化と中日学術交流の発展を推進することを誓った。祝辞を述べた方は、日本カルビー株式会社社長、カルビー日本研究基金管理委員会委員長中田康雄先生、中華日本学界秘書長高洪教授、復旦大学日本研究センター副主任胡令遠教授、南開大学日本研究院喬林生准教授、天津社会科学院日本研究所程永明所長、北京大学東南アジア学研究センター主任梁志明教授など。

  続く学術講演会では、著名な研究者である湯重南教授と王暁秋教授が素晴らしい講演をおこなった。講演テーマはそれぞれ「中日文化交流の 5 度の高揚とその特徴」、「古代中国人の日本観の変化と特徴に関する試論」であった。

 

 

 

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